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- ●1998年10月19日(月)〜21日(水)
- 仙台市交通局,くりはら田園鉄道,青函トンネル竜飛斜坑線
・1998年10月19日(月)
接近していた台風10号は、昨日の内に足早に駆け抜けていった。旅行には支障が無く、ひと安心。東北民鉄完乗を目指して出発。
- 久喜(2)555[521M・黒磯行]745(3)黒磯
- 115系7両。各ボックス,及びロングシート部に1〜2人程度の乗車率。野木までに朝食を済ませ、寝不足気味なので後は寝る。
4両目の前寄りが、黒磯での乗り換えのベストポジション。
- 黒磯(4)749[2127M・富野行]1008(1)福島
- 455系3両。予想通り高校生でいっぱいだが、いち早く乗り換えられたので、余裕でボックス席窓側を確保。隣席になった高校生が、『月天(げってん)いいっすよ!』と、一昨日放送されたTVアニメの話題を。う〜む、あれでいいか?(苦笑)
高校生の殆どは黒田原で下車。岸を大きくえぐられた川や、黒田原〜豊原間の路盤流出現場など、8月下旬の集中豪雨による爪あとが生々しい。
新白河を過ぎると、郡山へ向かう通勤客が増えてくる。郡山で空くかと思ったら、以降福島までは適度な乗車率を保つ。眠いので、殆ど寝たまま福島着。
- 福島(4)1038[577M・仙台行]1150(1)長町
- 719系2+2=4両。所定より4分遅れで折り返し列車が到着。ホームの自販機で、UCCコーヒーの“うつくしま、ふくしま。”キャンペーン缶を買って、出発。藤田〜貝田間の東側車窓の眺めは、見晴らしが良くて好き。時折晴れ間の覗く天気が続く。
719系の遮光カーテンは、一番下と下から1/4くらいの位置にしかストッパーが無く、車窓を眺める為に上半分だけカーテンを閉めるということが出来ず、不便。針金か何かで15cmくらいのアダプターでも作るか?
- 長町(2)1203[仙台市交通局南北線・富沢行]1208(1)富沢
- 1000系4両。地下鉄の長町駅がJR駅から少し離れていて、乗り換えに時間を食い、予定より1本遅い列車になってしまった。
地上に出ると一気に高架へ駆け上り、終点。
- 富沢(2)1210[仙台市交通局南北線・泉中央行]1238(1)泉中央
- 1000系4両。車内の優先席ステッカーは、JR東日本のものと同一。
旭ヶ丘で一旦外が見えるようになるが、列車が地上に出るのは黒松から。高架を下り、泉中央は地下駅。
- 泉中央(1)1243[仙台市交通局南北線・富沢行]1255(1)勾当台公園
- 1000系4両。“巡礼”(またかい!)の為、勾当台公園で下車。
定禅寺通を歩き、ストレッチブロンズ像(笑)を写真に収めた後、「一番町四丁目商店街」と「ぶらんど〜む一番町」を経由し、「サンモール一番町」へ。途中で昼食をとってから、仙台駅に14:20頃着。のりばには既に列が出来ている。
- 仙台(1)1440[539M・一ノ関行]1557(2)石越
- 701-1000系4+2=6両。小牛田で後ろ4両切り離し、2両。この先、明日の青森着まで、JRはず〜っとロングシートの701系。最低……。
立ち客も多く、車窓も楽しめないので、もう寝ているしかない。瀬峰でようやく空席がチラホラ。コンテナ貨物通過待ちの為、石越は2番線着。向かいの“くりでん”駅へ。
- 石越1616[くりはら田園鉄道・細倉マインパーク前行]1700細倉マインパーク前
- KD951、1両。窓口で、終点までの往復を買う(片道の硬券2枚に往復のスタンプを押していた)。券の裏を見ると、一方には赤鉛筆の印がある。これって確か、毎日の売上集計時に、ストック分の一番上の券に付けておく印だったはず。ということは、細倉マインパーク前までの切符は、今日はこれで初めて売れたことになる。
せっかくの電化設備を捨て、気動車化したくりはら田園鉄道。シートはセミクロス、4人掛けボックス席には大きな折りたたみテーブルが備えられているが、テーブルを支える棒に脚が触れ易く、すぐに倒れてしまうのが難点。
乗客は計6人だったが、2つ目の若柳で、高校生が多数乗車。終点には6分延着し、駅前をうろつく余裕が全く無くなってしまった。
- 細倉マインパーク前1708[くりはら田園鉄道・石越行]1752石越
- KD951、1両。すぐさま折り返し。辺りはもうすっかり暗くなった。にもかかわらず、栗原田町で高校生多数乗車。列車は順調に遅れており、石越でのJR接続が危ぶまれたが、何とか4分遅れにとどまり、間に合った。
- 石越(1)1759[543M・一ノ関行]1822(1)一ノ関
- 701-1500系2両。車内は空いている。外はもう真っ暗なので、寝る以外にやることが無い。
一ノ関構内の立ち食いで天そばを食う。そばに全くコシが無く、“ぐちゃ”って感じ(泣)。
- 一ノ関(2)1900[1551M・盛岡行]2032(5)盛岡{泊}
- 701-1000系2+2=4両。ここからはパープルラインの701系。1番線と2番線の列車停車位置はかなり離れており、乗り換え距離が長過ぎる。1番線は、もっと階段寄りに停車させてもいいと思うが……。後はもうずっと寝てる。
盛岡駅前のコンビニ(ローソン)で夕食と明日の朝食を調達してから、ビジネスホテルへチェックイン。
・1998年10月20日(火)
5時起床。気温が下がっており、トレーナーを着込む。朝食を済ませ、6:15にチェックアウト。
盛岡駅で“10.10.10.記念オレカ 残りわずか”というポスターを見つけ、1枚買っておく。
- 盛岡(2)651[565M・八戸行]837(5)八戸
- 701-1000系2両。暖房が入っている。乗客はサラリーマンが殆ど。701系は睡眠列車、ドア横の席でずっと居眠り。高校生で徐々に混んできた車内は、二戸で一気に空く。暖房はいつの間にか切れていた。
青森県に入り、三戸からまた混み始めるが、満席には至らない。すきま風が冷たく、再び暖房が入る。
- 八戸(4)851[3565M・快・うみねこ・青森行]1009(4)青森
- 701-1000系2両。既に入線しており、座席を確保してから、ちょいと駅前に出てみる。
例によってウトウト。野辺地を出ると陸奥湾が見えてくる。三角形のアスパムが見えたら、もうすぐ青森。
改札を出て、ベイブリッジを通ってアスパムへ。そこから歩行者用のラブリッジを渡って、八甲田丸メモリアルシップを初めて見学。キハ80系の先頭車などが展示してある車両甲板も見ることが出来、とても面白い。800円の見学料は決して高くないぞ。途中、ちょっと雨が降ったが、大した事は無い。
- 青森(6)1207[3127・快・海峡7号・函館行]1309竜飛海底
- 50-5000系10両。青函トンネル10周年記念の「ドラえもん海底列車」は好評で、運転期間が延長されている。車両にはドラえもんのステッカーやポスターがズラリ。発車前に、2号車の「カーペットカー」と4号車の「ドラえもんカー」を見ておく。
1号車1番B席なんて妙な席だなぁ〜と思ってたら、海底駅見学車両は年配のツアー客2団体でほぼ満席。禁煙車ではないので、煙草臭くてかなわん。1つ前の2番A,B席が空いていたので、そちらへ移動。1番A席の人は、Nikonの一眼レフ「F5」を持っていた。自分の「F-601」との差を感じてしまう……。
13:01、長い汽笛を合図に、青函トンネルへ突入。竜飛海底の手前で、車掌さんから海底駅見学時の注意事項を聞く。海底駅では禁酒・禁煙とのこと。
荷物を預け、渡されたツインクルバッジを胸に付けて、39名(内、個人客3名)で海底駅見学の後、斜坑ケーブルで地上へ。
- 体験坑道1345[24便・青函トンネル竜飛斜坑線・青函トンネル記念館行]1352青函トンネル記念館
- セイカン1。補助席も使って、満席。ゆっくりと斜面を上る。軌道横の階段の方を歩いて登ってみたくもなる。土合駅も真っ青か?
これで、東北地方の民鉄完乗達成。
青函トンネル記念館での自由時間は15分程しかなく、ちょっと慌しい。外は風が強く、発電用の風車も力強く回っている。集合時間ギリギリに戻ったら、もう全員出発準備が出来ていた。ケーブル乗車券を渡され、再びトンネル内へ戻る。
- 青函トンネル記念館1423[27便・青函トンネル竜飛斜坑線・体験坑道行]1432体験坑道
- セイカン1。ゆっくりと風門が開き、斜坑を降下。下りる時の方が速く感じられたが、ダイヤ上はその逆(ちゃんとダイヤが決まっている)。
記念館の案内嬢の付き添いを経て、竜飛海底駅の乗車口に戻る。
- 竜飛海底1514[3129・快・海峡9号・函館行]1652函館{泊}
- 14-500系。急行「はまなす」間合い運用の14系で、すぐ後ろの2号車「のびのびカーペットカー」を見学。空いてるので、そちらに移った人もいた。
トンネル内の禁煙から開放され、車内が毒ガス(煙草の煙)で真っ白に。こりゃたまらん……(大泣)。是非、機関車側のデッキに喫煙場所を設けるなどして、海底駅見学車両も禁煙にして欲しい。
15:51にトンネルを抜け、久々の北海道上陸。晴れていて、函館山も山頂まで良く見える。16:53、1分遅れで函館着。そろそろ外は暗くなってきた。
駅前の観光案内所で、市内観光地図や観光施設割引券などを貰ってから、ビジネスホテルへチェックイン。30分くらい休んで、再び外出。
海沿いの道を歩いて、ロープウェイ山麓駅へ。ちょうどラッシュから外れ、上りの客はたったの2人。山頂に着くと、海底駅見学で一緒だった団体客の姿が。大体コースって決まっちゃうよな〜。
山頂からの函館市街の夜景は素晴らしい。その夜景をバックに、コンパクトカメラで記念写真を撮っている人は多いが、そういうカメラでは、闇夜に人が並んでいるような写真しか撮れないぞ(苦笑)。売店で酒とつまみを買い、ロープウェイで下山。
ホテルに戻る前、途中の食堂に立ち寄って、海鮮丼と生ビールで夕食。イクラが美味いぃ〜〜!
・1998年10月21日(水)
5:30に起床し、6:30頃チェックアウト。駅のコインロッカーに荷物を預け、朝市で朝食。今度はホタテも乗ってる豪華丼。交通費より食費の方がよっぽど金かかってるよな、今度の旅行(苦笑)。
イカ型キーホルダータイプの1日乗車券を買おうとしたら、市営バスの販売所は8:30からの営業ということで、残念だけど駅売店でカード式の1日乗車券を買う。JR五稜郭駅に行く為、通り一本離れたバス停から、1系統に乗車(8:07発)。JR五稜郭駅には8:23頃に着く。
- 五稜郭(5)830[5003D・特・北斗3号・札幌行]846大沼公園
- キハ183系9両。函館から大沼公園まで(営業キロは28.0km)の自由席特急料金は730円。ところが、五稜郭からなら営業キロが24.6kmで、25キロまでの特定特急料金になり、310円で済む。そんなわけで、1日乗車券を使い、五稜郭駅までバスで移動した次第。
禁煙自由席は前から2両目の8号車。運良く進行左側の窓側席を確保、小沼とその向こうに見える駒ヶ岳の景色を堪能。北海道に来たら、こういう景色を見なきゃね。
大沼公園ではモーターボートで10分間の湖上遊覧。2人以上で出発ということで、相乗りの団体客をしばらく待つ。波間をジャンプする時の衝撃は激しいが、ダイナミックな景色は良かった。本当はこんなうるさい乗り物でない方がいいんだけどね。
- 大沼公園945[3820D・快・アイリス・函館行]1021(1)函館
- キハ40系2両。今度は特急券がいらないので、函館まで戻る。後ろの車両は正面にイカの絵が描かれたペイント車両。
函館朝市で早めの昼食(今度はイカソーメン)の後、市電2系統で谷地頭へ。そこから立待岬まで往復。正面に断崖、振り返ると函館の市街地、この風景のギャップがまたいい。
谷地頭電停で30分程待ち、復元電車「箱館ハイカラ號」に乗車。女性車掌さんが乗務し、車内で乗車券を売る。自分は、1日乗車券を見せる。
と、函館駅前から、タレントの太川陽介さんがTV番組ロケで乗り込んできた。多分観光番組だろうが、突然の事にビックリ。カメラ機材には「HBC」の文字、ということは、TBS系列か。
一行は4つ先の昭和橋電停で下車していったが、その直後に運転士さんが、『あれ、誰だっけ?』(爆)
「箱館ハイカラ號」の終点、五稜郭公園前で下車。五稜郭タワーまで歩く。どうやらこの辺りが函館の中心地のようだ。五稜郭タワーの展望台の高さからでは、五稜郭の星型を確認するのは難しい。夕張メロンソフトクリームを食ってから、五稜郭公園前の電停へ戻る。
湯の川電停まで往復して、函館駅前へ戻る。そろそろ暗くなってきた。荷物を持ち、16:07発の市営バス39-1系統で、函館空港へ。函館山が夕焼けのシルエットになって綺麗だった。
空港は団体ツアー客の帰りが重なって混雑している。自動チェックイン機で搭乗券を受け取り、土産物を詰め込んだ荷物をカウンターに預け、屋上の見学デッキで幾つかの着陸を見た後、食堂で夕食。
18:25、函館に着いたJAL547便(B777-300)には“Regulus”の文字。これの折り返しに搭乗することになる。
18:40頃、長い行列の出来たセキュリティゲートを通り、今回は忘れずに持ってきたマイレージバンクカードをマイルレコーダーに通す。売店で東京モノレールの乗車券を買い、18:56、ゲート6から搭乗開始。
- 函館空港(Gate6,RW12)1915[JAL548便・東京(羽田)行]2035(RW34L,Gate8)羽田空港
- ボーイング777-346(JA8941)「Regulus」。席は後方窓側の52K、非常口のすぐ後ろ。周りはツアーの団体客で満席、とても賑やか。
19:16、ゆっくりと動き出し、RW12で19:23に離陸。そのまま右に旋回し、窓から函館の夜景が一望出来ると、機内から歓声と共に拍手が沸き起こる。それ程までに素晴らしい眺め。キャビンアテンダントさんは口を押さえて笑っていたけれど。薄い雲の層を抜け、地上の明かりは見えにくくなった。
19:28、ベルトサインが消え、機内照明が点灯。19:47、機長から、通常高度が霧の為、再び上昇する旨のアナウンスが。満席,且つ土産荷物などの重量で上昇性能が悪くなり、多少揺れがあるらしい。ふ〜ん、そういうものなのか。機内サービスではコーヒーを所望。
20:02、赤ランプ点灯。機長から、あと5分で降下するが、前線の影響で相当の揺れが予想されるので、トイレなどの用事は3〜4分で済ませるようにとのアナウンス。降下が始まると、翼が雲を切り裂くように白い尾を引く。雨の中のようだ。
東京湾横断道路の“海ほたる”が雲間から見え隠れし、20:37、RW34Lに着陸。東京は雨、水しぶきがすごい。20:42、ゲート8に到着。
- 羽田空港(2)2109[東京モノレール・浜松町行]2132(降)浜松町
- 1000系6両。荷物の受け取りに多少時間がかかったが、すぐさまモノレールに乗り換え。今度は昼間の羽田に来てみたい。
- 浜松町(1)2136[2022B・京浜東北線・大宮行]2151(1)上野
- 209系11両。浜松町でスムーズに乗り換えられたので、予定より1本前の電車に間に合う。
- 上野(14)2208[681M・小金井行]2259(1)久喜