三聖獣は我々人類を守るためにいるのだという解釈は人間の奢りにすぎない。
平成ガメラの金子監督がついにゴジラを撮るということで、期待して見に行ってきました。
今回はとっとこハム太郎との同時上映ということで、劇場はチビッコとその保護者で満入り。なんと立ち見の張り紙が出るほど。なかにはハム太郎だけを見に来ていた大きなお姉さんも(^^)すごい人気なんですね。こちらは「明日のジョー」「エースを狙え!」「ブラックジャック」などの出崎統氏が監督。これもびっくり。内容はちょっと私のカバー範囲ではありませんでしたが・・・(結局見たんじゃん!)
冒頭、宇崎竜童氏演じる立花准将の講話の中で「アメリカにゴジラに似た生物が出現した」と言及されています。あのイグアナのでかいやつのことでしょうね。「アメリカではゴジラと名付けられたが、日本の学者は認めていない」そうです(^^)。
原子力潜水艦の沈没現場でゴジラを発見するのは渡辺裕之。あいかわらず自衛官、おっと、防衛軍の役が似合います。特殊潜行艇「さつま」もかっこいいですね。
ヒロインの新山千春さん、よかったですね。彼女の使っていたデイバック、ザ・ノースフェイスだったんですけど、カタログに見あたらない。何て型なんだろう。ミレニアムに引き続き、VAIO−C1も大活躍(していたはず)。よく壊れなかったなあ。
葛山信吾はもっと活躍して欲しかった。南果歩ははまり役。防衛軍のオペレーションルームにいたきれいなお姉さんは誰だったんだろう。→菅野美寿紀さんでした。
民宿と病院でゴジラに襲われる女の子。なかなかいい演技をするなあと思ったら、なんと篠原ともえではないか。
今回のゴジラは白目が無く、完全に悪役。そのせいか、子供達には不人気みたい。隣に座っていた男の子も「このゴジラきらい!」と言ってました。
佐野史郎のキャラはやりすぎかも。でも「禁煙のためタバコをしまって割きイカをかじる」とか「ロングヘアーは実はカツラ?」など細かい作り込みが佐野さんらしい。
天本英世大先生はもう言うことないです。「放射能の影響で強靱な生命力を与えられたとしても生物ならば殺せるはずだ・・・」ゴジラとはなんなのかについて、すごい説を語るんですが、恐ろしいくらい説得力が。白黒のビデオ画像の中でとうとうと語られるので、実際恐ろしいです。
ギドラを発見するのはやはり蛍雪次郎さんでしたね。ガメラからのキャストが多いのも金子監督の趣味が強く出ているせい?
飛翔するモスラを見送る前田姉妹・・・それだけかい!もっと活躍して欲しかった。
けなげなバラゴンとモスラには泣かされました。そしてキングギドラ。悪役一筋だったギドラが今回は「いいもの」に。完全体になって翼を開くギドラは鳳凰のように美しい。「千年竜王・・・キングギドラ」と呼ばれても違和感無し。
「さつま」でゴジラに向かう準備をする立花准将。無線に割り込んでくる「なぜお父さんが行くの?准将なのに」という娘の声に
「他の誰かならいいのか?お前の知らない、別の誰かだったらよかったのか?」と応える宇崎竜童のかっこよさ。大鉄人17の剣持隊長にイメージがだぶる。これは心に残る名セリフの方に書きたいですね。
作戦終了後、駆け寄る娘を制して「それ以上近く付くな。残留放射能を確認していない」これですよ。ハリウッドが忘れてしまったゴジラの放射能。隅々をきちんと押さえているところが金子監督らしくてグーです。
ミリタリー色が強く見えるけれど、初代ゴジラ同様、戦争の恐ろしさを描いた作品だったと思います。