「滅びろ、デーモン!」


実写版デビルマンを見てきました。


 評判のよくない実写版「デビルマン」ですが、私は意外と気に入っています。

 確かに、CGのクオリティはゲーム機のようで、どうかなあ、とは予告編の時から首をかしげていましたが、原作(マンガ版)のテーマをストレートに映画化してあるため、細かいところはそんなに気にならなかった、というのが感想です。

 人間同士がだんだん疑心暗鬼に陥り、社会が崩壊していく様子は丁寧に描かれており、恐怖すら覚えます。残酷なシーンがたくさんありますので、お子様には見せない方がよろしいかと。

 当時マンガを読んだ誰もがトラウマになった牧村家が暴徒に襲われるシーンはどうなるかとハラハラして見ていたら、やってました。ちゃんと。

 確かにこの場面抜きではデビルマンは語れないのですが、できればミキちゃんは助かって欲しいと祈りましたが、・・・そこも原作通りでした。

 この後、マンガだと悪魔人間(デビルマン)の戦いは組織化されていくのですが、そこは省略して一気に最終決戦。
 不動明の最後は同じでしたが、あの難解な「ゴゴゴゴコ・・・」と神の軍団がやってくるのではなく、悪魔人間(デビルマン)ゆえ生き残ったミーコと少年が廃墟の中に立ち上がる、という希望を残すエンディングになっていました。

 ちょっとサタンが人間を滅ぼそうとする理由が曖昧になってしまったかなと思いましたが、映画的に説明が足りなかったのではなく、原作を知っているが故に、この先には神との戦いが待っているというところまで描いて欲しかったなあという欲が出ていたのだと後から思い直しました。
 ミキちゃん殺し、不動明の上半身までやったんだったら、最後はやっぱり「ゴゴゴゴ」とマンガでは表現不能だった神をCGで描いてみて欲しかったなあと。

 マンガを読んだ人にはネタバレですが、読んでない人にはわからない感想になってしまいました。文庫で5冊ですので、ぜひご一読を。おもしろい、と思った方は引き続き大長編「バイオレンスジャック」に挑戦し、それも読破したら「デビルマンレディー」を続けて読んでください。この順に読み進めることによって、初めてデビルマンの物語は完結します。

 以前、「赤いピアノ」のカウンターで小説家の辻真先先生とお話しさせていただい折、「僕と永井豪ちゃんとで撮りたい映画があってねー、まず冒頭のシーンは東京が破壊されて廃墟になるところから始まるんだよ。とにかく一回東京をめちゃくちゃにしてみたいねーって。」とおっしゃられてましたが、今回晴れてその夢はかなったということでしょうか、永井先生。

 ちなみに、今年の夏の映画で一押しは「仮面ライダー剣(ブレイド)」ですね。「サンダーバード」も評判よくないようですが、私はおもしろく見ました。ぜひ続編で出動シーンを見たいです。


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