人類に打つ手はない


GODZILLAを見てきました。


 7/11 いわゆるハリウッド版ゴジラの初日に行って来ました。長野市では初日のみ早朝7時半からの上映。それだけ前人気が高いと劇場では踏んだのでしょうか。学校が休みの土曜日なので子供がたくさん来ることを予想したのでしょうか。私が言ったのは夜8時からの部でしたが、座席はほぼ満席。夜、ということで、親子連れはほとんどおらず、アベック、大学生、なぜかおじさんの一団(どんな人たちなのか??)と、私のようなマニア系の人。


<まだ見ていない人にも話せる感想>

 TOKYO−FMの土曜夕方5時から放送されている「サントリー・サタデイ・ウェイティングバー「アバンティ」」でも一月ほど前にハリウッド版ゴジラに関するトークが特集されていました。そこで話された情報程度は見ていない人にも話していいのでしょうという基準で書きます。まだ映画を見ていない人で、事前に情報を知りたくない人はパスしてください。

「アバンティ」の中で、お調子者で嘘つきで嫌われ者の常連・取手さんが「わざわざアメリカへ言ってみんなのためにゴジラを見てきたんだ」と得意気に話すミニドラマがありました。取手さんいわく、
 ・今度のゴジラは身長が60mで、マンハッタンのビルの影に身を隠すことができるんだぞー。
 ・ものすごく俊敏に動き回れるので、米軍のミサイルを交わすことだってできるんだぞー。
 ・しかも、口から放射能火炎を吐かないんだー。
それを聞いた一同が「そんなのゴジラじゃない。取手さん、また嘘ばっかりついて」と端から信じようとせず、取手さんは泣きながら夜の街に飛び出していく・・・、という話でしたが、全部本当でした。

 デザインが全然違うのは最初の予告編からわかっていたと思います。ティラノザウルスっぽい足が博物館を突き破るあたりからちょっと心配してましたが、「これがゴジラ?」という感じは日本人なら誰もが思うでしょう。最近はテレビスポットでも全身像がうかがえますね。東宝のスタッフも最初は絶句したとか。OKの条件としては「背びれを大きくし、手足に指と爪をつけること」だったそうで、確かに背びれがなければゴジラじゃなくなってしまいます。

 ミサイルを避けるゴジラ

 ゴジラと言えば核兵器の直撃にも耐えられる驚異の身体。自衛隊のミサイルなどものともせずに進むところがゴジラらしいところのひとつですが、ハリウッド版はあくまで生物。は虫類の俊敏な動きでミサイルを避けてしまう。これは「避けるぞ」ということがわかっていても十分驚けます。見事に避けます。それはそれで痛快。

 むちゃくちゃ素早いゴジラ

 ゴジラと言えばずしんずしん、とゆっくり前進するイメージがありますが、ハリウッド版はずしんずしん、からドスドズドス!とものすごい勢いで走ることも可能です。これがまた「早いぞ」とわかっていても驚くすごい早さです。

 街を壊すゴジラ

 ロストワールドのティラノサウルスも暴れましたが、いかんせんサイズが小さいため大破壊にはいたりませんでした。本家は都心部の高層ビルに合わせて身長を大きくしましたが、ハリウッド版は初代に近い大きさ。破壊できるモノにも限界はあります。どちらかというと米軍の方が被害を広げていた感じで「沈黙の艦隊」を思い出しました。細かい破壊描写はインディペンデンス・デイ同様たいへん丁寧な描写でよくできています。

 ゴジラの正体は

 核実験の放射能汚染による突然変異で生まれた全く新種の生物、という設定は同じです。通過した後からは強力な放射能反応が出ています。ただし、口から放射能火炎は吐きません。うーん・・・。

 で、おもしろいの?

 もう予告を見たときから「こんなゴジラでいいの?」と思ってましたが、怪獣モノとしてはおもしろいですよ。でも僕たちが期待していたのは、「あのデザインのゴジラ」がアメリカで大暴れする姿だったと思うのですが。別にゴジラというタイトルでなくても・・という気もし無くはありません。見てください。

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<もう見てしまった人と語る感想> 見ていない人はここでストップ


オープニング

 音楽が伊福部サウンドっぽい。これを見る限りゴジラの元はイグアナとしか思えない。

襲われる漁船

 日本の漁船が最初の犠牲者となる当たりは本家に対する礼儀かも。これぞゴジラのオープニング。「小林丸」という船名はギャグ?

島に残る巨大な足跡

 ガイガーカウンターがビリビリいう巨大な足跡。これも1作目へのオマージュ。トリロバイトは出てこないけど。打ち上げられた漁船からも放射能反応が。

ゴジラの命名

 日本漁船の生存者にジャン・レノが「何を見た?」と質問すると「ゴジラ」と答える。この人は大戸島の出身かい?

襲われる釣り人

 これは予告編に使われていたシーンなので、何度も見てしまった。

上陸するゴジラ

 ハイウエイをまたぐところ。これも予告で見た。

足音に飛び上がる人と車

 これも予告編に出ました。

カメラマンをまたぐゴジラ

 これも予告編。ここまで全部予告編のカット続き。

ゴジラと対峙する博士

 顔の前まで接近する。ここに至って放射能汚染の設定はどこかへ行ってしまった感じ。ゴジラが通過した後は放射能バリバリなところが怖いはずなんだけど。

米軍対ゴジラ

 あんな巨大なモノにライフルで立ち向かうなよ。ID4の時もそうだったけど肉弾戦が多いぞ。俳優が直にゴジラにからむのはどうかなー。何度も言うけど放射能バリバリじゃないの?

火を吐くゴジラ

 今度のゴジラは放射能火炎を吐きませんが、すごい勢いで空気を吐くと、吹き飛ばされた車が爆発・炎上し、あたかもゴジラが火を吹いたように見えます。この演出はなかなかよいと思いました。

ミサイルを避けるゴジラ

 すごい勢いでビル街を走り回り、ミサイルを交わし、ヘリコプターをかみ砕く姿はかなり痛快。体温がビルより低いため熱戦誘導が効かないそうな。は虫類という設定が生きている?

人間ドラマ

 わかりやすい話だが、こんなサイドストーリーは余計では?

潜水艦と戦うゴジラ

 もちろん魚雷を交わします。沈黙の艦隊みたいです。

地下鉄に潜伏し、巣を作るゴジラ

 放射能Xそのものですね。しかし産卵しすぎでは?マジソンスクエアガーデン中に卵があるのは圧巻ですが。

ゴジラの子供達

 ミニラやベビーを想像してはいけません。ここからジュラシックパークに突入します。あいつらを見るとベビーはなんてかわいかったのかと思います。

ゴジラのカーチェイス

 ロストワールド同様、車で逃げてしまいます。なんでこうもゴジラと人をからませるのかな。

ゴジラの最後

 ミサイルの直撃を受けてしまいます。爆発せずにズバズバ突き刺さり痛そうです。さすがに6発も受けては生物である以上生きていられません。

最後の1個

 「空の大怪獣Q」とそっくり、と書いてしまいます。2もあるそうで。

教訓は?

 山根博士のように「人類が核実験を続ける限り、第2、第3のゴジラが現れる」っていう恐ろしい予言がない。ゴジラは反核映画のはず。少なくとも前半はそういう話で始まり、博士もそういう設定だったのに。放射能汚染はどこへ行ったんだと、とやっぱり言っておきたい。

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