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2002 FIFA WORLDCUPの旅
 


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2002年5月30日

2001年2月に申し込み、6月下旬に当選。12月1日のファイナルドローと呼ばれる

予選リーグの組み合わせ抽選を経てついに、ワールドカップ観戦を楽しむ旅の出発の日を迎えました。

しかしスタート早々、波乱がありました。この日の20時頃、東京・渋谷区のJR代々木駅付近の雑居ビルで

火災発生。炎が駅のホームに接近しそうになった為、山手線全線が運転をストップする事態になりました。

JRのテレホンサービスなどでは、京浜東北線は異常ないとの事から、私は予定通り、午後10時前

横浜駅から京浜東北線で快速ムーンライトえちご号が発着する赤羽駅に向いました。しかし混乱は

ここから始まりました。山手線が不通の影響で京浜東北線に利用者が殺到。品川・田町・浜松町と

駅が進む度に乗客が押し寄せ、(お荷物・お体強く引いてください。)と言う車内アナウンスも

ありました。そしてあれよ、あれよと言ううちに電車は田端駅発車時点で6分ほど遅れていました。

23時過ぎ、赤羽駅で到着。私はここで足止めを食らわれました。山手線の不通で併行して走っている

埼京線や総武線各駅停車などが運転を見合わせたり、間引き運転するなどした為、本来なら影響が

出ないはずの宇都宮線・高崎線までにもダイヤの乱れが出て、上野発の宇都宮行き・高崎行きの

最終電車も約10分遅れで赤羽を発車しました。一方、私が乗る予定のムーンライトえちご号は、

発車予定時刻になっても始発駅の新宿を出る見通しが立っておらず、(このままでは運休になるのでは)

と言う不安も出てきました。その後埼京線の方が電車の運転を再開したようで、電車が着く度に多くの

人達が乗り降りしていました。





そして、日付が変わり31日の0時45分頃,定刻より、およそ1時間20分遅れで、ムーンライトえちご号が

ようやく赤羽駅6番線ホームに入ってきました。時刻表では高崎駅で30分ほどの停車時間があるので

これを差し引けば、5時40分過ぎに新潟駅に到着すると見込んでいました。しかし奇跡が起きました。

赤羽を出て4時間あまり経過して所で、新潟に着くと言う車内アナウンスがあり、ムーンライトえちご号は、

ほぼ時刻通りに新潟駅に到着したんです。




一体どうしてだろうと着いた当初は戸惑っていましたが、後日、インターネットの掲示板で尋ねた所、えちご号は

先に乗った、ながら号と同様に時間調整も兼ねた長い停車時間があって、全車指定の為か、その

停車時間は、時刻表には載っていないそうです。(専門用語でこれを運転停車といいます。)

その後新潟市内のサウナで時間を潰し、朝食を済ませた所でここから観光の時間が始まります。

新潟駅は交通の要所ともあって新幹線をはじめ、さまざまな列車が行き来していますが、今回乗車する

列車は、羽越線で村上・鶴岡方面に向う、きらきらうえつと言うイベント列車です。
                                  


この列車は、特急いなほ号で使われていた車両を改良したもので4両編成の電車で、

1・3・4号車は、リクライニングシートの普通車指定席。2号車はラウンジカーで喫茶

スペースも用意されています。列車は午前9時半に新潟を出発。途中4回の運転停車を

経て,最初の停車駅村上に到着します。その後いくつかの駅に停車し、新潟から、約

2時間程で今回の目的地、あつみ温泉駅に到着です。途中車内では沿線の観光施設を

巡る、オプショナルツアーの受付が行われ、その中の一つにあつみ温泉での入浴と昼食を

セットにしたプランがありましたので、それを申し込みました。駅から温泉街までは、

庄内交通バスで約5分で、指定されたバス停には、既に担当者が迎えに来てくれていました。

そして、昼食の後は、昼間から恐縮ではありますが、温泉に入りました。




その後、再びバスで、あつみ温泉駅に戻り、そこから特急いなほ号で新潟駅に向いました。

そして夕方、ホテルにチェックインです。いつもですと、私はユースホステル(YH)に泊まって

いますが、新潟市内にはYHがないため、駅から歩いて2・3分の新潟グリーンホテルと

言う、ビシネスホテルに泊まりました。ここでは朝食のサービスはあるものの、夕食の提供が

ないので、ワールドカップの開幕戦(フランスVSセネガル)の中継が始まるまで、夕食を兼ねて

駅前を散策しました。もう既に駅前には、アイルランドチームのサポーターが街に繰り出していて

早くも盛り上がっていました。



6月1日 いよいよ待ちにまった 2002 FIFA WORLD CUP日本国内開幕戦
(アイルランドVSカメルーン)観戦当日です。この日は、朝からお天気に恵まれ
絶好のサッカー日和となりました。ホテルをチェックアウトした、午前9時過ぎ、
新潟の街に高々と汽笛がなりました。と言うのもこの日は、SLばんえつ物語号の
運転日だった言う事で、私もホテルの前の駐車場の所からSLの勇姿を少しだけ
堪能しました。そして昼過ぎいよいよ新潟スタジアムビックスワン行きのバス乗り場へ
移動です。昨年行われたワールドカッププレ大会、FIFA コンフェデレーションカップの
時には、シャトルバスのりばに長い行列ができ、途中も渋滞も発生した事から、
キックオフに間に合わなかったサポーターが続出すると言う、大失態を受けましたが
今回は、この教訓を受け、シャトルバス専用レーンを設けたり、運賃を無料にするなどの
混雑緩和策を取りました。その結果はシャトルバスは、比較的スムーズに走っていて
大渋滞にも巻きこまれず、大きな混乱はありませんでした。そして、キックオフまでまだ
2時間以上前の13時15分過ぎに無事ビックスワンに到着しました。



ビックスワンに到着後、スタジアムに入る前に手荷物検査を受けました。ここでは、
金属探知機が採用されていて、ポケットなどに不審な荷物が入っていないかどうか、
念入りにチェックされていました。そして無事手荷物検査を終了し、いざスタジアムへ
私が座った席は、カテゴリー3と呼ばれる一番安い席で(定価7千円)場所はゴール裏の
所にあたりました。そして15時30分いよいよ、わが国日本での記念すべき、ワールドカップ
開幕戦(アイルランドVSカメルーン)がキックオフしました。



試合は、前半カメルーン代表のキャプテンで一時期日本のJリーグでもプレイしていた
エムボマ選手が前半39分左足でシュートを決め、先制。その瞬間、スタジアムは
大歓声に包まれました。




後半に入り、サポーターの数では圧倒していた、アイルランドが反撃。後半7分、
ホランドのミドルシュートで追いつき、同点。その後は、再三のチャンスは、あったものの、
フィニッシュまで持っていけず、タイムUP。結局試合は、1−1の引き分けに終わった。
試合が終わったら、再び民族大移動の始まりです。会場の外には、パーク&ライドと呼ばれる
あらかじめ、新潟県の組織委員会で指定した場所に車を止めた、観戦に訪れた人の為に、
用意された観光バスが数え切れない程待機していて、新潟駅に向うシャトルバスの乗り場にも、
長い行列が出来ていました。そして夕食を食べて後、まだ新幹線に乗るまで時間があったので
駅構内を少しのぞいて見ました。当日は試合終了後に上越新幹線や主な在来線では臨時増発
列車が運転され、アイルランドのサポーターも一応に満足な顔で新幹線ホームに向っていました。



20時30分、札幌ドームでは、ドイツVSサウジアラビアの試合がキックオフ。帰りの新幹線を待っていた
人の中に、液晶テレビでこの試合を見ている人がいたんで、少しお話を聞いた所、その方は、なんと
プレステージパッケージと言って、今回観戦した試合以外にも、ビックスワンで行われる、残り全ての
試合を最もいい、カテゴリー1クラスで楽しめ、しかも軽食付きと言う、サッカーフリークには、のどから
手が出る程欲しい、スーパープラチナチケットで観戦したそうです。さて、そうこうしているうちに
新潟駅の新幹線ホームには、8両編成のオール2階建て車両(MAX E4型)が入ってきました。



この(MAX E4型)は、併結運転も可能な多機能型新幹線で、東北新幹線ではこの編成をもうひとつ
ドッキングして、オール2階建て16両編成と言う、座席数としては、日本一のマンモストレインになったり
東京⇔福島では山形新幹線つばさ号と併結して運転する時もあります。私が新幹線に乗った頃には、
試合が終わってから3時間半以上経過していたため、Uターンラッシュのような混雑はなかったもの、車内には
アイルランドチームのサポーターも乗っていて、1階席では、どこかの新聞記者がアイルランドの
サポーターにインタビューを受けていました。




そして、午後11時過ぎ、MAXあさひ号(12月1日からは、とき号になります。)は、東京駅に到着。
こうして記念すべき1日は、幕を閉じました。

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