問1、母集団比率の推定 3年前の籾の袋@から、120粒A抜き取って蒔いたところ、75粒発芽Bした。籾全体の発芽率を 信頼水準95%CDで推定せよ。 解決の条件 @観察単位の数がAに比べて遥かに多数であること。 A無作為標本の規模。ある程度大きい必要がある。普通は30〜50以上。B/Aが0に近いほど大 きくする必要がある。 B調査による識別数。希少の場合を除く。 C成立確率。 D関連する係数。-------------------------- 信頼水準(%)C 95 96 97 98 99 D 1.960 2.054 2.170 2.326 2.576 答 B/A±D/A*√{B*(A-B)/A}-------=75/120±1.960/120*√{75*(120-75)/120} =0.625±0.0866→0.538〜0.712→53.8%〜71.2%(95%信頼できる。) (@は計算に関係しない。CはDに変換する。) 理論的根拠 中心極限定理(正規分布の適用) 問2、母集団比率と実数の推定 鮑の養殖場@において、殻の長径が8cm以上を捕獲して出荷、8cm未満は生簀に戻すこととしている。 試みに無作為に80個Aを取って長径を調べたところ、22個Bが8cm以上であった。養殖場全体では 長径8cm以上の鮑の割合は幾らか、信頼水準98%CDで推定せよ。また、養殖場全体の鮑の実数を 50000個@として、長径8cm以上に育った鮑は何個あると考えられるか。同じ信頼水準CDで推定せよ。 解決の条件 @観察単位の数がAに比べて遥かに多数であること。 A無作為標本の規模。ある程度大きい必要がある。普通は30〜50以上。B/Aが0に近いほど大 きくする必要がある。 B調査による識別数。希少の場合を除く。 C成立確率。 D関連する係数。-------------------------- 信頼水準(%)C 95 96 97 98 99 D 1.960 2.054 2.170 2.326 2.576 答 割合については B/A±D/A*√{B*(A-B)/A} =22/80±2.326/80*√{22*(80-22)/80}=0.275±0.1161 →0.159〜0.391→15.98%〜39.1%(98%信頼できる。) (@は計算に関係しない。CはDに変換する。) 実数については @*[B/A±D/A*√{B*(A-B)/A}] =50000*[22/80±2.326/80*√{22*(80-22)/80}] =50000*[0.275±0.1161] →13750±5805→7945〜19555(98%信頼できる。) (CはDに変換する。) 理論的根拠 中心極限定理(正規分布の適用) 練習問題1、 朝顔の種子がたくさんある。この中から無作為に130粒とり、蒔いたところ74粒発芽した。 全ての種子の発芽率を信頼水準95%で推定せよ。 練習問題2、 全国の人々から無作為に1558人を選び、狂牛病に関する意識調査を行なったところ、 「牛肉の購入を控えている」人は56.4%であった。全国の「牛肉の購入を控えている」人の割合を 信頼水準96%で推定せよ。