高齢者の入浴時の突然死について

Vol.001
January 13, 1999
大徳 秀幸

原因

@脱衣時とお湯に入った直後に起こる急激な血圧上昇が原因となる脳出血。
Aお湯に入って10〜20分後に起こる血圧の低下が原因となる脳梗塞、心筋梗塞。
B脳へ行く血液の温度の上昇による意識障害(気を失う)。

血液は42℃を境にそれより高い温度では血栓を起こしやすくなる(固まりやすくなる)性質がある。
入浴時の発汗によって水分が不足し、血液が濃くなり、詰まりやすくなる。

予防法

@浴室を暖める。
A湯の温度を42℃以下にする。(できれば40℃〜39℃が望ましい。徐々にならせば39℃でも温まったという実感は得られるようになる。)
B半身浴にとどめる。(首までお湯につからない。)
Cお風呂に入る前にコップ一杯の水を飲み、入浴中にコップ一杯の水を飲み、さらにお風呂から上がった後にコップ一杯の水を飲む、といったように水分補給を心がける。
(のどが渇いたという実感がなくてもそうする。)
D風呂に入るときは家族に一声かけてからにする。(一人のときに入浴しない。)

平成11年1月13日水曜日NHK放送の番組より要旨をまとめたものです。


戻る