ホームレスのつぶやき
・・・・・あれは、去年の今ごろだったろうか、ホームレス仲間が一人あまり
の寒さで逝ってしまう直前に言ったものだ、「おりゃあ、星に帰るよ」その、遠
くを見ている様な目をしたまま・・・逝ってしまったっけ・・・。 「星に帰る
」かぁ・・・なんとも良い言葉だと私は思ったものだ。
人間のみならず、最近リーマン同士が話している「重油流出事故」ネタの重油
だって、いずれ星に帰って行くのだろう。 いや、星のシステムが分解してくれ
ると言った方が良いかもしれないな。 直径何十万Kmもの星を影で支えている
のが、ナノメートル(10億分の1メートル)の生物だとしたら、実に面白いシ
ステムであると思う。 これには、それなりの時間が必要だろうが。
時間・・・この時間と言う、いや、途方も無い時間を凝縮させた結晶が「石」
なのではないか? こんな事を考えれば当然、それを手に入れるには、それなり
の代償も必要だろう。 もっとも、多くの人間が手にして、「これが私の最高の
石」等と言ってる物は皆、人の手によって磨かれた物が多いだろう。 それも、
自分の手には合わないほど大きい石が付いてる指輪とかアンバランスとしか言わ
ざるおえない代物が、その人にとっては最高の宝物なのだそうだ。
しかし、ここに登場するパワーストーンは「それら」とはまったく性格の違う
ものである事は明らかである。
さて、これからはどんなパワーを見せつけてくれることやら・・・。
ふ、柄にもなく理屈っぽくなっちまったい。 これもパワーストーンの力かな
。 さてと、私も仕事に戻るとしよう。 いや待てよ、少し横になろう。
・・・・・星を見ながら・・・・・・・・・・。
(東)
<PC−VANサークル「カフェテリア」#2475より転載>
<筆者からのコメント>
リレー小説の設定も知らずに、いきなり参加してしまったホームレスは思うの
だった。
「関連付ければ良い訳だ・・・」
「よし!」。