KT−66シングルステレオアンプ
回路は初段 6SL7 の SRPP で出力段は 6550 だったのですが当初は KT66 の方が安かっ
たのでとりあえずそれを使用してました。オールオーバーの NFB は無しです。整流管は
5AR4 です。現在はB電圧が高かったので5U4を入れてます。
左の写真では、配線が終わったばかりの時でトランス類にビニル袋がかかったままで、
整流管もまだ挿入してません。右の写真が現在の姿でオリジナルの通りちゃんとGECの
6550が挿入されています。
配線そのものはそんなに難しくは無く、また完成して音が出るようになるまで一度も感
電しないで済みました。過去に真空管のラジオを作っているときはB電圧になんどもしび
れました。一番大変なのはやはりシャーシの穴開けがでした。
当時の私の持っていた穴開け電動工具はドリルだけでしたの結構な量の仕事でした。好き
なひとはこれが楽しみになるのでしょうか。
スイッチを入れ、ヒーターが点いてしばらくして音がではじめます、この時間が遅れが、
真空管であることを認識させてくれます。 大出力は望めないまでも 6BQ5SS よりは大出
力でスピーカの能率がいいので結構な音量がでます。
好き嫌いでいうと好きなほうの音で結構いいサウンドを響かせます。まあ、自分のつくっ
た物はだいたいには思い入れもあって、駄作とはなかなかいいにくいものですが。
家の部屋とSPの組み合わせでTrアンプと比較しますと低音の出方に違いがあり、
Trアンプは量は多いのですが少し後を引くような感じにないり立ち上がりと引き締まる
感じの真空管の方が好きです。前はTrアンプがいいと思った時期もありますので、好き
な音もまた変わるかもしれませんが。