<フ−ンさんのニッポン日記2>
<訪問日程:2002年3月6日(水)〜4月5日(木)>
◆<2002年3月20日(水)>春さんの故郷での日々(2)
◆<2002年3月22日(金)>春さんの故郷での日々(3)
◆<2002年3月26日(火)>春さんの故郷での日々(4)
◆<2002年3月30日(土)>春さんの故郷での日々(5)
◆<2002年4月4日(木)>熊本→神戸へ
◆<2002年4月5日(金)>日本→ベトナムへ
<フ−ンさんのニッポン日記3>
<2002年3月20日(水)>春さんの故郷での日々(2)
■春さんの親戚巡り■
春さんの親戚にアイサツに行くために、今日は2人で車で回った。全部で今日は四軒回るというけど、私は一軒目で疲れた。横に座って聞いていても、何を話しているのか良く分からないし、お茶はいっぱい飲まないといけないし。妙な色の、妙な匂いのツケモノをよく出されるし…。最後の四軒目の家を出た時は夜も遅く、今日は本当に疲れたわ。体もだるくて、気分が悪いし、頭が痛い。
<2002年3月22日(金)>春さんの故郷での日々(3)
■ ああ、早くベトナムに帰りたいな〜■
あれ以来ずっと体調が悪い。風邪らしい。頭は痛いし、吐き気はするし、気分が悪いわ。一日中何も出来ない。外にも出れない。何も食べれない。今日も食べたのは、おかゆを少しとスープを少し飲んだだけ。それとベトナムから持ってきたタマリンドの実を少し、時々かじるだけ。何にも食べれない。何にも食べたくない。
春さんは毎朝どんぶり一杯にご飯を入れ、その上に納豆と生卵をかき混ぜて美味しそうに食べているけど、あんなものが美味しいなんて信じられない。納豆なんて臭くて、臭くて…。私の近くに持ってこないで欲しい。
お母さんが私のために心配して、スーパーからマンゴーを買って来てくれた。私も嬉しくなって早速食べた。でもその味は…。全くマンゴーの風味も味も匂いもなかった。産地を見ると、フィリピンからと書いてあった。たぶん日本に来てから、だいぶ月日が経っているのだわ。ベトナムのマンゴーと全然違う。パイナップルも食べたけど、やはり美味しくなかった。
ああー、ベトナムのフォーがここにあれば、お腹いっぱい食べれるのになー。ベトナムの果物は種類が多くて、安くて、何と美味しいのだろう。ドリアン、マンゴー、ライチ、マンゴスチン、ザボン、ドラゴンフルーツ、ミルクフルーツ、ジャックフルーツ、パパイヤなど数え切れないくらい多い。
それにここは山の中で、気分転換に出かけようにも何も面白いのがないところ。どこにも遊びにも行けないし、つまらなーい。早くベトナムに帰りたあーい。
<2002年3月26日(火)>春さんの故郷での日々(4)
■婚礼写真の前撮り■
あれからもずっと体調が良くない。どこにも行けずに家で寝ていた。ほとんど食べていないので、やつれて、だんだんやせていってるようだ。私の母が今の私を見たらびっくりするだろうな。病院に行って、点滴や薬を飲んでも全然良くならない。どうなってるの…。悲しくて、夜になると涙が出て来るわ。ベトナムが恋しい。ベトナムに帰るまで、まだ10日もあるなんて…。
でも今日は、写真のアルバムのための撮影があるそうなので頑張ろう。全部で3時間くらい写真の撮影に掛かったけど、なんとか今日は頑張れた。今日は白とピンクのウェデイグドレスを着て写真を撮ったけど、キレイに出来ているかな。
この日は3月30日の披露宴に着る着物も決め、カツラも準備してもらった。カツラはキツクて痛かったけど、みんなが「お姫さまみたいで、かわいい!」と(お世辞?を)言ってくれたので嬉しかった。でも着物は大変重くて、歩くのが大変。ゆっくり・ゆっくり歩かないと転びそうで、当日が心配だわ。
<2002年3月30日(土)>春さんの故郷での日々(5)
■日本での披露宴は楽しかった…、でも疲れた■
今日は春さんの田舎で、みんなを集めての披露宴。春さんの妹さんやその子供たちも前の日に東京から来てくれた。ベトナムで結婚式を挙げた時は、何もかも2人で準備して大変だったけど、日本ではそういう大変さはなくて楽だった。でもお父さん・お母さんは大変だったろうと思う。
12時から式が始まった。その前に着物姿で一回着替えた。その写真を写してまた着替えて、親族の撮影が終った。ベトナムでも写真撮影は一日掛かりだったけど、日本でも結構時間を取るのだなと思う。
11時45分にみんなを迎えるために式場の前で私と春さん、そして春さんの両親で待った。ベトナムでは、早く来た人は次々と式場に入る。そして中で待つけど、日本では開始時間直前までドアを開けないで、時間になったら開けて、そのあと参加者が次々と入るというやりかただった。
ベトナムでは開始時間よりは普通は一時間遅れで始まるから、そのようにしないと早く来た人は外で長い時間待つので仕方がない。日本ではみんなが開始時間に合わせて来るから、そういうやりかたで問題がないのだろうと思った。いろいろ国によって違いがあって面白いな。
ベトナムですでに一回式を終えているので、今回の日本での披露宴は親族と田舎の隣保と友人だけで簡素にすると言っていたけど、それでも80人近く来るらしい。
12時ちょうどに式の始まり。ベトナムで写した結婚式のビデオを先に流したあと、それが終って私たち2人が入場して式が始まった。司会の人が話しを進めていくけど、次々といろんな人が挨拶に立つ。
ベトナムの結婚式と日本の結婚式の違いはいろいろある。まず違うのはベトナムでは当日まで一体何人くるかが分からないけど、日本では事前に人数は決まっているそうだ。これは日本のほうがいいと思う。
次にベトナムでは、式の間は次々とテーブルを2人で回り、写真を撮ったりしないといけないので、新郎・新婦がご飯を食べる時間などないが、日本ではキャンドルサービスやお色直しで出て行くくらいで、食事が出来るのはこれも日本のほうがいいと思う。
次に違うのは、ベトナムではこんなにアイサツを長くしない。そもそも友人代表の挨拶などない。日本ではいろんな人が長いアイサツをしているけど、みんな退屈しないのかしら?ベトナムに帰った後、みんなに日本での結婚式のビデオを見せたら、この場面でみんな笑っていた。日本の人はあんなに長い話をなんでするの?と。この点はベトナムのほうがアイサツは短くていい。
またベトナムでは、式を盛り上げるために時々専属の歌手を雇うけど、日本では参加したお客さんがみんなの前で歌う。これは日本のほうがみんなが楽しめていいと思う。食事もベトナムでは大きい一つの皿に盛られた料理をみんなで食べるけど、日本では一人ずつ食べる料理は分けてあった。
式は2時半に終って、私達も外に出てみんなを送り出した。でもそのあとまだこれから2次会があるというじゃない。まだこのあとにも続きがあるの〜。しかもまたそこでも飲んで、食べると言うじゃない。信じられない!ベトナムでは式が終ればそのあとは無し!みんな別れの挨拶をしたらすぐ帰る。2人とも疲れているのに、まだこのあと何をするの…・。
結局2次会まで付き合ったけど、疲れたわ。日本では結婚式の準備では疲れなかったけど、結婚式当日が疲れた。私はそこでホテルに帰った。でも春さんはまたその後今度は3次会だといって、家でまたみんなを呼んで飲んで騒いだみたい・・…。ベトナムの結婚式のほうが簡単でずっといいわ。
<2002年4月4日(木)>熊本→神戸へ
■ああ、もうすぐベトナムに帰れるんだ!■
一ヶ月の日本滞在が終りもうすぐベトナムへ帰ることになった。春さんの田舎の駅でお父さん・お母さんと別れた。やはり涙が出て来た。お父さん・お母さんお元気で!席に座っても、しばらく涙が出て止まらない…。
神戸には3時くらいに着いた。春さんはそのまま会社に行く。私はホテルで一人春さんが帰るまで待つ。
この一ヶ月の日記を今思い出しながら付けている。初めての日本。寒い日本。新幹線。京都を訪ねた日。金色の寺。赤い門の寺。ユドウフ。大きいカニを食べた鳥取。春さんの田舎。熊本のラーメン。熊本城。熊本城の桜。バサシ。ワラビ。納豆。イソギンチャク。田舎の山。春さんの妹さんたち。小さい子供達。3匹の犬。デパート。結婚式。キモノ…など、色んな思い出がよみがえる。
春さんは6時過ぎに帰って来た。そして今から、神戸の近くにあるベトナム料理屋さんに行くと言うので嬉しくなった。一緒に行くのは神戸に初めて来た日に会ったMさんという女性と、今日初めて会ったHさんという男性。
タクシーでベトナム料理屋さんまで行った。店の名前は「LAM」という名前。そこには本当のベトナム人の男の人がいた。ベトナム語で話しが出来たので、少し嬉しくなった。その男の人はハノイの人で、50才を超えているくらい。日本には23年住んでいるという。
私は最初にフォーを頼んだ。みんなは春巻きやヤキソバ、ニワトリの手羽先などを頼んだ。出て来たフォーを食べたが、やはりベトナムのフォーとは違う。ベトナムのフォーにはショウガとかの調味料が入っているが、ここのにはその味がしないし、ダシも違う作り方をしているのだろうと思う。それにここにはフォーの上に乗せる香菜は無いし。でもここは日本だもの仕方がない。明日の今頃はベトナムなんだから、今日は我慢しよう。
<2002年4月5日(金)>日本→ベトナムへ
■やっとベトナムに帰った!■
今日が日本最後の日。朝早くホテルを出て、バスに乗って関西国際空港に向かう。空港には9時前に着いた。今日もまた多くの人が空港にいた。こんなに多くの人が、毎日ここから海外に行くのだろうか。
今日は朝が早くて食事をしていないので、軽く食事をした。それとみんなのためにお土産をいろいろ買った。ここが日本では最後のお土産を買うところだから、時間をかけて一人一人を思い出しながら買った。買ったお土産は、私には重いので春さんに持ってもらう。
11時15分に飛行機は空港を飛び立った。機内にはベトナム人もいたようだ。アア、あと少しでベトナムに着くと思うと嬉しくなってきた。長い日本の旅だった。またいつ来れるのだろうか?さ・よ・う・な・らニッポン。
2時半過ぎにベトナムに着く予定だ。2時半前に、飛行機は機体を下げ始めた。そして機内アナウンスが、女性の声で流れてきた。「もうすぐホーチミン市のタンソニヤット国際空港に着陸致します。今日のホーチミンは快晴。気温は32度でございます…・・」
おわり