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 「MUSICA MUNDANA No.31」をお届けします。
 
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■■■■■■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■■■■■■MUSICA MUNDANA NO.31
 Aug.30.2003
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             ◆ 目次 ◆
 
 ----------------------------------------------------------------◎  音楽史
 ローマの音楽(その2)
 ◎  数学史
 ギリシア--アリストテレス
 ◎  Homepage Updated (Aug.30.2003)
 ----------------------------------------------------------------
 ◎  随想
 ◎  あとがき
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━━[音楽史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 ◆ローマの音楽(その2)◆  
 
 伝承によりますと、サリイ(salii)という天からヌマ・ポンピリウス(NumaPompilius)に与えられた盾を守って祭りを行ったとされるマルス(Mars)
 とクィリヌス(Quirinus)の祭司たちは、3月1日にローマの通りで歌っ
 たり踊ったりして歩き回ったことが知られています。また、収穫前の田
 園や都市との境界付近を歩き回っていたアルヴァレス(arvales)という一
 団も歌を歌いました。アルヴァレスもサリイも、ともにレスポンソリウ
 ム的にあるいはアンティフォナ的に歌っただろうという指摘があります。
 
 リウィウス(vii:2ff)には、BC364年のパントマイムの上演の話しが載っています。それは、エトルリアの役者たちを訪れると、ティビアの演奏
 に合わせて踊っていたというものですが、歌は全くありませんでした。
 これが、ローマの若者に真似され、次第に役者や歌い手といった職業階
 級が形成されていくことになります。
 
 BC240年頃、ギリシア人の捕虜、リウィウス・アンドロニクスは、「自らの歌を演ずる者」すなわち作曲家であり演奏家であって、ギリシア演劇
 の概念を採り入れます。また、BC2世紀にギリシア喜劇を採り入れた人
 達は音楽を導入しますが、そこには彼らのオリジナルは一つもありませ
 ん。
 
 プラウトゥスは、対話の一節を音楽のある節に変え、ティビアの伴奏に合わせて歌ったり語ったりするようになるのですが、短長三歩格だけに
 は音楽は付けられず、そのまま残されます。
 
 テレンティウスになりますと、音楽のある節は少なくなりますが、ヴィクトリアヌス写本(Codex Victorianus)の「ヘキュラ(Hecyra)」のテキス
 トには、歌い手のためにアクセントのある音節(Act V, sc.4,.861)の上
 に、ギリシアの「楽器の」記譜法が書いてある短長八行連句がひとつあ
 ります。勿論、この資料は、後の時代のものですので、ここにオリジナ
 ルの断片があるとは決して言えないのではありますが。
 
━━[数学史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 ◆ギリシア--アリストテレス◆
 
 アリストテレスは、アテネでプラトンの下で学びます。彼の勤勉さと頭脳の明晰さは、プラトンに「学派の知性」と呼ばせるに至ります。彼は、
 アレクサンドロス大王の家庭教師の一人となりますが、後にアテネに帰
 り、哲学のペリパトス(逍遙)学派を創設します。
 
 彼は膨大な著作を書きました。多くが現存しているのですが、また、多くの部分が失われています。数学への学問的関心は、主として、自然科
 学への応用にありました。彼は、数学を、自然科学と形而上学との中間
 に立つものとして語っています。
 
 アリストテレスは、ピュタゴラス学派の教義に反対して、算術と幾何学とを分離する立場を擁護したことを、私たちは知っています。また、論
 理学を体系化する中で、間接的にユークリッド(エウクレイデス)の偉
 大な著作に貢献しています。
 
 アリストテレスは、また、学問の歴史的発展ということにも関心を抱いていました。このことは、数学の資料を収集する時に、また、弟子たち
 の著作に影響を及ぼしたように思えます。
 
 アリストテレスの弟子に、ロードス島のエウデモスがいて、彼は、数学の歴史に非常に興味を持っていました。彼の著作はほとんど失われてし
 まいましたが、ある断片が残されていて、それはアリストテレスの学派
 の数学にかなりな光を投げかけています。
 
━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 8月ももう終わりですね。8月も終わりになってやっと夏らしい暑さがやって来た感じですが、全体的にみれば、今年の夏は冷夏であったとい
 うことになりましょうか。
 
 お米は、93年以来の不作になりそうですが、93年とは違って備蓄米がたっぷりあるので米不足にはならないということです。ただ、新米の獲得
 合戦が、すでに始まっているようではありますが。
 
 また、Blasterに始まるワーム騒ぎもありましたね。対策を済ませている人も多いとは思いますが、 情報処理振興事業協会によりますと「このワ
 ーム「W32/Welchi」によるものと推察される ICMP リクエストが、毎日、
 ユーザの利用時間に増加する周期性があるが根本的には低下していない
 こと」「IPA/ISEC が有する環境では、インターネット上で、このワーム
 「W32/MSBlaster」によるものと推察される TCP 135番ポート宛へのパケ
 ットが増加していることを観測しています。その中に占める国内から発
 信されたパケットが、米国からのパケットとともに高水準を保っている
 ので、国内における対策が急務であると考えております。」ということ
 です。
 
 と言うことは、これだけ新聞テレビなど様々なところで告知がされているにも関わらず、対策をしていない感染したパソコンが結構インターネ
 ットに接続されているということになりますか。自分が被害者になるだ
 けでなく、加害者になることもあるということですので、余計なお節介
 かも知れませんが、まだ対策を済ませていない方は、特に個人ユーザー
 の方は対策をしておいてください。
 
 情報処理振興事業協会セキュリティセンターhttp://www.ipa.go.jp/security/index.html
 
 最後になりますが、8月28日は、火星が地球に最接近する日でしたね。いろいろ見てみると、午後6時頃地球に最接近と書いてあるものや、日
 本では午後11時30分頃最接近と書いてあるものがあったのですが、
 どっちが本当なんでしょうかね。
 
 私は、午後11時頃から12時過ぎまで、インターネットのライブ中継を見たり、外へ出て夜空を見上げていました。この時間帯、こちらでは
 雲に遮られることもなく、肉眼でよく見えました。6万年ぶりの大接近
 という話には、時空を超えたロマンが感じられますね。
 
━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 ------------------------------------------------◇ミュージアムトーク「阿波の中世文書―その謎をさぐる―」
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 古文書は、歴史を調べる手がかりとして役に立ちます。この講座では、
 徳島県に伝わる中世の古文書について、分布や内容などに、どのような
 特色があるのか紹介していきます。そのなかでも、とくに議論が分かれ
 ている南北朝時代の古文書の位置づけについても考えてみます。
 
 ○日  時  9月20日(土)13:30〜15:00○場  所  博物館講座室
 ○講  師  長谷川賢二(博物館学芸員)
 ※申し込みは必要ありません(直接会場へおこしください)。
 
 徳島県立博物館のその他の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。http://www.museum.comet.go.jp/
 
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 知人が発行しているメルマガです。興味関心のある方はどうぞ。「知」とIT/ビジネスへのTIPS
 金融と経済/「人生」のボスに、 自分がなる為のAtoZ
 URL  http://kinyuu-literacy.hp.infoseek.co.jp/
 
━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 ホームページ update情報
 
 落書き帖第147号Early Greek Philosophy John Burnetを読もう
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 各国語で聖書を読む
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 ロシア語初級コースのテキストを読む
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 音楽史/Oxford/第2部/ヨーロッパの統合/
 デュファイの最後の作曲・デュファイの後継者たち
 音楽史/Pelican/第一巻/ アルス・アンティクア/
 モテトゥスの発展--世俗のポリフォニー
 数学史/Smith/第七章/AD1000年からAD1500年までの東洋/
 日本/暗黒時代の終焉
 語学/ロシア文学/ロシア解放運動の初期の時代の文学/グリボエードフ/
 逮捕・再びカフカスで・ペルシアでの勤務と死
 語学/Software英語講座/AnalogX/Proxy v.4.14・PacketMon v.1.00
 
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━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 随想にも書きましたが、今年の夏は、本当にいろいろなことがある夏でしたね。あまりいい話はなかったかもしれませんが、これからに期待し
 ましょう。
 
 家の周りの田圃では、稲刈りが始まっています。台風などの影響で多少収量が減っているそうです。今年は、都会では、新米がなかなか食べら
 れない年ということになるのかも知れませんね。
 
 
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 ■発行人:文責:相原寛彰   ■発行:MySouda
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