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MUSICA MUNDANA NO.10
Nov.30.2001
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◆ 目次 ◆
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◎ 音楽史
衰退期のエジプト・アッシリア
◎ 数学史
エジプト
◎ Homepage Updated (Nov.30.2001)
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◎ 随想
◎ あとがき
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━━[音楽史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆衰退期のエジプト・アッシリア◆
第18王朝以後、全般に芸術の停滞期に入ったように思われます。そ
の原因は、政治的なものであったと考えられています。芸術の栄えた
平和な繁栄の時代は終わり、王権は弱体化し王国は分裂に次ぐ分裂で、
陸や海からの外敵の侵入にさらされ続けることになります。
ついには、BC7世紀アッシリアによって、BC6世紀と4世紀には
ペルシア人によって、そして、そのすぐ後、BC332年には、アレクサ
ンダー大王によって支配されるというように、外国の支配が続きます。
エジプト文化は、外国の影響を受け、次第にそれは浸透していき、一
般の東地中海文化と融合していきます。しかし、エジプト音楽は、東
地中海地域の音楽の中では支配的な要素を保持し、楽器のタイプは、
音楽の表現形式や演奏形態ほどは影響を受けなかったように思えます。
しかし、BC9世紀から7世紀までの間は資料がないため、私たち
は、再び目をメソポタミアに向けることにします。
BC1000年期の初めまでに、好戦的で攻撃的なアッシリア人がメソポタ
ミアを支配する民族になっていました。この時期の資料は、ほとんど
が石やブロンズの浮き彫りから得られたもので、その他の音楽もあっ
たはずでしょうが、資料がないため正確なことはわかりません。
彼らの芸術は、神々の礼拝のためというより、王の狩での武勇、猛々
しい戦闘の勝利のために捧げられたもので、音楽についても、私たち
の知っていることといえば、すべて、庭園で、スサの王の首が吊り下
げられている木のそばで、女王とくつろいでいる王のそばにいる音楽
家や、各々手に切り落とした敵の首を下げている兵士たちを迎えよう
としている音楽家などと結びついています。
━━[数学史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆エジプト◆
文明は、一般に大河に沿って発達してきました。ナイル川は、世界最
大ともいえる交易の大動脈であり、その肥沃な谷は、世界最大の庭園
の一つでした。エジプトは、地理的に十分に守られた国で、メソポタ
ミアやインド、中国などの地域より外敵に妨げられず発展を遂げる機
会に恵まれていました。
エジプトの芸術は、BC4000年期には、シュメールのものよりはるかに
発達していました。
人類の歴史の中で、最も古い時代の出来事の一つに、エジプトがそれ
ぞれ30日ある12の月に5日の祝日を加えた暦を導入したことがあ
げられます。この暦は、ローマ時代からグレゴリオ13世による改革
(1582年)に至るまでヨーロッパで用いられていたものより優れたもの
だそうですが、そうした暦を作りあげたということは、天文学だけで
なく計算法も高度に発展していたことを示しています。
言いかえれば、注目に値する算術がすでにできあがっていた、また、
神殿の天文学者たちによる、長い一連の科学的観察があったことの、
物言わぬ確かな証拠ということができるでしょう。
私たちの暦は、古代エジプトの暦を単に借用しただけに過ぎないと言
えるかも知れません。100年ごとに閏年は、百の位以上の数字が、
4で割り切れる時だけ閏年にするという偉大な改革はなされましたが。
━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「聖母マリアの奇蹟の物語は、中世後期から数が増えてくる。聖母マリ
アの御子イエス・キリストにとりなす力は、明らかに無限の力である。
人殺し、盗人、あらゆる罪人たちは、自らの罪に相応しい罰から救われ
ようと、聖母マリアの方にやってきた。聖母マリアは、天国への鍵であ
った。--慈悲深いマリアは、必ず、道を過った子供を密かに天国へと導
いてくれるだろう。聖母マリアへの崇拝は強いものがあった。
13世紀には、聖母へのミサ、レディミサが、サリスベリー大聖堂のレ
ディ・チャペルで、日々執り行われた。ほとんどの大きな教会には、レ
ディ・チャペルがあり、そうした請願のためのミサが、サリスベリーの
ように毎日、あるいは日曜日、また、特にマリアに捧げられた日に行わ
れた。
この時代から保存されているイギリスのポリフォニー、そのほとんどは
教会のためのものであるが、大雑把に言って、その3分の2は聖母のた
めのものである。その音楽の多くは、レディ・ミサの中で、何らかの役
割を果たしていた。このCDの録音に際して、典礼用のポリフォニーと
単旋律聖歌とを、13世紀及び14世紀初期の他の祈りの曲とともに、
新たなレディ・ミサを創作するために使用した。」
これは、「Anonymous 4」という1986年に結成された中世音楽の発見・演
奏を目的としたヴォーカル・カルテットの「An English Ladymass」とい
うタイトルのCDの解説の最初の部分です。
「The Concise Oxford History of Music」を読んでいて、Anonymuos
IV という人物が出てきましたので、思い出したので書いて見ました。最
近の活動状況については知らないのですが。
━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
徳島県立博物館の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
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━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホームページ update情報
落書き帖第126号
音楽史/Oxford/第2部/原(十二世紀)ルネサンスの音楽/
ノートルダムのオルガヌム
音楽史/Pelican/第一巻/西洋以外の音楽/東南アジア/
ガムランとその音楽・現代 - 西洋への遺産
数学史/Smith/第四章/東洋/
200年から500年までの中国のマイナーな著述家
最も初期の時代の日本・インド・メソポタミア文明の衰退
語学/ロシア文学史/18世紀の文学/
18世紀前期の文学・18世紀中期の文学
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━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
特に、変化のない日々を過ごしている感じでしょうか。
気がつけば、11月も終わりになったというふうな。今年は、伯母・叔
母が数ヶ月のうちに続けてなくなるということがあって、人生について、
具体的には、自らの老後であったり(まだ早い!)するのですが、そん
なことを考えることがあるようになった気がします。
人生、自分の思うように生きていけばいいような気もするのですが、世
の中には、結構うるさい人がいるようですね。それもそれでいいとは思
いますが。
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■発行人:文責:相原寛彰 ■発行:相原基礎学習所
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