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 「MUSICA MUNDANA No.6」をお届けします。

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           MUSICA MUNDANA NO.06
             Jul.30.2001
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             ◆ 目次 ◆

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 ◎ 音楽史
    エジプト:古王朝・中王朝
 ◎ 数学史
    宗教的神秘主義
 ◎ Homepage Updated (Jul.30.2001)
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 ◎ 随想
 ◎ あとがき
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━━[音楽史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆エジプト:古王朝・中王朝◆  

 さて、オリエント全体の音楽を考えようとすると、メソポタミアだけ
 では不充分だと思われますので、今回から目をエジプトに向けてみま
 しょう。

 エジプト音楽の起源は、もちろんメソポタミアの音楽ほど早くはなか
 ったでしょうが、BC2000年よりは古いと考えられています。第5王朝
 のレリーフは、大雑把に言ってウルの王墓と同時代であるといってよ
 いでしょうが、メソポタミアと関連があると思われる楽器が描かれて
 います。古王朝時代(BC2635-2155年)の実物の楽器は何も残っていま
 せんが、レリーフや絵画は一般にメソポタミアのものより正確で、名
 称も一層確かなものと思われています。

 サッカラのティやメレルカの墓にあるレリーフやギザのカイエマンク
 のマスタバに描かれた絵画には、初期のメソポタミアの型の三弦から
 五弦の弓型ハープ(ビント)が描かれていますが、共鳴箱は一層発達
 し、ホルス神の眼の装飾が描かれていることもあります。

 他に、長い笛やダブル・クラリネットと言われていたダブル・パイプ、
 フォーク型の拍子木や枠太鼓が描かれています。音楽家の群れは、普
 通座っていて、少なくともハープが一つ、時には二つと長い笛--恐ら
 く持続低音を出すもの--が含まれています。メソポタミアの場合と違
 って、管楽器が結構多いのです。楽器演奏者と向かい合って、左手を
 左耳に当てた一人の歌い手がいます。(オリエントでは、古代近代を
 問わず、耳に左手を当てて歌うのはよく見られます。)

 中王朝の時代(BC2134-1650年)の時代には、それまでと同じ楽器が演
 奏されましたが、新しい楽器も現れています。特に、小さく持ち運び
 のできる肩掛けハープ。新しい楽器では、共鳴室がはるかに大きくな
 り、それに対応してネックが短くなっています。

 また、二つの新しい型のシストルムも現れています。ナオス・シスト
 ルムというのは、小さな家や祠の形をしたものです。柄には、愛と歓
 喜の女神であるハトホル神の頭がついています。ハトホル神の儀式で
 は、その重要な部分は、シストルムに合わせて踊ることでした。シス
 トルムというのは、常に神殿の祭具であり、楽器であるとともに、宗
 教的象徴でもあったのです。

━━[数学史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆宗教的神秘主義◆

 原始の人々にとっては、周りの自然界も人間界も不思議に満ちていまし
 た。太陽は東から昇り、西に沈む。夜は満天の星。また、生命に、そし
 てそれ以上に死に、彼らは不思議を感じとっていたはずです。

 図形や数の不思議を周囲の宇宙の自然の神秘と関連付けたとしても、不
 思議ではありません。太陽の偉大な力に驚き、また、北極星の認識は方
 位を定めることになりました。古代の神殿に関するものを除けば、それ
 ほど幾何学の研究はなされなかったようにも思えます。彼らは、星の謎
 と人間の運命とは、密接に結びついていると感じていたのでしょう。星
 を観察しその意味を探ることは、自らの運命を知ることでもあったので
 す。

 しかし、それがいつ頃、角度を測定するようになったのか、日蝕や月食
 などの天上の現象を記録し、星座の名をつけるようになったのかは、全
 く分かっていません。天文学の最初の第一歩がメソポタミアで開始され
 たことは、十分な根拠がありますが、その証明はそれほど確かなもので
 はありませんし、時代を特定することもできません。

 私たちは、全体として、人間活動の遺物(考古学資料)から推定するこ
 とができるだけです。考古学資料に現れたときには、数体系は、すでに
 かなり綿密に発達しています。BC3000年頃までには、多くの人々を支配
 するシステムが発達していました。それには、大規模な課税のできる数
 体系が発達していたことになりますし、その頃に、地中海を船が航行し、
 原始的な測量術を含む、幾何学の時代にもうすでに到達していたのです。

━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 インターネットに初めて接続しますと、みんな先ずはいろいろなWeb
 ページを見ますね。そして、電子メールを使ってみます。幾分慣れてき
 ますと、今度はメーリングリスト(Mailing List)に参加したり、ニュー
 スグループを購読したりするようになるのではないでしょうか。そうし
 て、今度は、自分でWebページを作成したり、メールマガジンを発行
 したり、Mailing Listを主催したりするようになるのでしょう。

 最近、ニュースグループの話をあまり聞かないので、今回は、ニュース
 グループについてお話しましょう。

 ニュースグループというのは、パソコン通信ではフォーラムとか会議室
 といわれていたものと同じようなものと考えればいいでしょう。何かの
 テーマについて、多くの人が意見を出し合って議論をする場と考えてい
 いでしょう。

 現在、私は、rec.music.classic,rec.music.early,rec.music.theoryな
どを購読しているのですが、結構いろいろ役に立つ情報が手に入ります。
投稿することはあまりないのですが、購読した事のない人は、一度試し
てみてはいかがでしょう。(rec.music.classic,rec.music.earlyなどは、
MLもありますね。)

 昔は、VNとかいうソフトを使っていたのですが、今は、Netscape
 Messengerを使っています。Outlook Expressも当然使えます。プロバイ
 ダのNewsサーバーを設定して、購読するニュースグループを選べばよい
 だけでそんなに難しいことはありません。

━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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 ◇企画展「門出のセレモニー --婚礼・葬送の習俗--
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 ○会期    7月17日(火)〜8月26日(日)

 記念講演会 「白無垢と綿帽子の思想
        --徳島県下の婚礼・葬送儀礼をめぐって--」
 ○日  時  8月12日(日)13:30〜15:00
 ○場  所  文化の森 イベントホール
 ○講  師  近藤 直也
 徳島県立博物館の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
      http://www.museum.comet.go.jp/

━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ホームページ update情報

 落書き帖第122号
 音楽史/Oxford/第2部/原ルネサンス/
               カンティガ、ラウダ、イギリスの歌
 音楽史/Pelican/第一巻/西洋以外の音楽/東南アジア/先史時代の要素
 数学史/Smith/第四章/メネラオスの時代/
           スミュルナのテオン・チュレのマリノス
          プトレマイオスとその後継者/
               プトレマイオス・マイナーな著述家
 語学/ロシア文学史/13−17世紀の文学/13−15世紀の文学

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 重くて仕方のない方は、[SIMPLE版]をご覧ください。

━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 台風の影響でしょうか、幾分猛暑も一息ついた感じのところが多かった
 のではないでしょうか。私のところも、心地よい風が吹いていました。
 気温は30度を超えていましたが。

 数日前にメガネを壊して、久々にコンタクトレンズを入れていたのです
 が、それが、いれている時はそれほどでもなかったのに、はずしたとた
 ん、目が痛くて痛くて、昨日まで泣いていました。涙ぼろぼろ、目やに
 が一杯。文字が読める状態でなかったのが一番つらい。

 なんとも言えない気分でした。長い間使っていなかったので、何か汚れ
 でもついていたのかと思ったりするのですが、それにしても、何事も日
 ごろの手入れが大切ですね。(入れるときにはきちんと洗ったし、入れ
 ている間、そんなに痛まなかったのになあ。)

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   ■発行人:文責:相原寛彰   ■発行:相原基礎学習所
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