「MUSICA MUNDANA No.2」をお届けします。
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MUSICA MUNDANA NO.02
Mar.30.2001
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◆ 目次 ◆
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◎ 音楽史
先史時代
◎ 数学史
数の数え方(その2)
◎ Homepage Updated (Mar.30.2001)
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◎ 随想
◎ あとがき
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━━[音楽史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆先史時代◆
音楽史を扱おうとすると、先ず出会う困難は、音は残らないというこ
とです。美術などでは、絵そのものが残っていて、その痕跡を再現す
る技術も急速に発展しているように見えるのですが、音楽は、そう簡
単ではなさそうです。
過去の遺物、楽器らしきものから、音楽を再現しようとする試みは、
なされているようで、比較的新しい時代、楽器や楽譜、文献などの残
っている時代では、かなり研究が進んでいるようですが、先史時代に
なりますと、まだまだ、推測の域を出ないのではないでしょうか。
一時、民族学的なアプローチがなされ、現代の原始的な民族の音楽か
ら先史時代の音楽を類推しようという試みがなされたようですが、今
でもなされていると思いますが、音楽史の立場からすれば、あくまで
も参考程度にとどめておくべきだという主張もあり、私も、その考え
方に賛同しています。
音楽史の立場というのは、どういう立場かと言いますと、あくまでも
考古学的資料に基づく客観的なものでなければならないということで
す。そのためには、正確な年代の確定した考古学的資料が必要という
ことになります。先頃、日本考古学界で、ねつ造事件がありましたが、
こういうことは、言語道断ということになります。
ただ、こうしたアプローチで、先史時代の音楽がどういうものであっ
たか知ることができるでしょうか。特別な場合を除いて、恐らくでき
ないでしょう。しかし、音楽史の本質とはそういうものであり、変に
分かったふりをするよりは余程健全な感じが、私はしています。
━━[数学史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆数の数え方(その2)◆
前回、2を底とした数え方を紹介しましたが、現在の2進法の原始的
なものと考えていいでしょう。2進法と言えば、コンピュータなどの
先端技術で用いられていますね。そのミスマッチが、私には極めて面
白く思えます。
3を底としたと思われる数え方も見られます。比較的多いのは、「1,
2,たくさん」という数え方で、古代ギリシア語やラテン語の中にも
痕跡が見られます。4を底にしたものは、南アメリカのある部族に見
られるそうで、そこでは「1,2,3,4,4と1,4と2」という
ように、必要とする限り数えていくのだそうです。純然たる4進法で
すね。
といっても、2や3,4を底とする数え方は、それほど広く用いられ
たわけではありません。広く人類に用いられた最初の進法は5進法で
はなかったかと考えられています。手の5本の指が用いられたのです。
一般に、左手を用い、右手の人差し指で数えるものを指さし、それか
ら左手を指さします。これを5本の指を数えてしまうまで繰り返し、
それから同じことを、小石や棒きれを使って五つごとに印を付けたり
しながら繰り返していきます。
これも南アメリカの部族の数え方だそうですが、「一つ、二つ、三つ、
四つ、手、手と一つ、手と二つ」と数えることが観察されているそう
です。
面白いのは、ホメロスやアイスキュロス、プルタルコス、アポロニウ
スで用いられている、πεμπαζειν(ペンパゼイン)という単
語です。文字通りの意味は「5にする」ですが、数を数えるという意
味で用いられています。5進法の痕跡ではないかと考える人もいるよ
うです。
━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
地震がありました。私のところではそれほどの揺れはありませんでした
が、比較的長い間揺れいて、大きな揺れがドンと来るのではないかと気
が気ではなかったです。
阪神大震災以降、西日本は地震の活動期に入ったと言われています。鳥
取での地震に続いて、今回は広島。一説によりますと、内陸部で比較的
大きな地震が続いて、その後、東海地震が発生、最後に南海トラフでの
大地震が起こるというようなシナリオを、どこかで読んだ気がしますが、
意外とあたっているのではないかという気がしています。
南海地震の話は、子供の頃から何度となく聞かされています。特に津波
の怖さが言われていますが、その被害が、最も大きかったと言うことで
しょう。当時住んでいた町内の老夫婦が逃げ遅れて死亡したそうです。
正確な情報ではありませんが、南海トラフの地震は、おおよそ100年
ぐらいの周期ではなかったでしょうか。前の地震から55年ほどですか
ら、たちまち起こるということはないとは思いますが、これから50年
ほどの間、いつ起こっても不思議はない時代が続くと言うことになりま
すね。私は、生きているかどうかわかりませんが、若い人たちは、恐ら
く遭遇するでしょうから、あまり神経質になることはないと思いますが、
心しておいた方がいいかも知れません。
活断層による直下型地震も誘発されるというような話もあったりします
ので、活断層が多く走っている地域では、やはり日頃からの備えが必要
になってくるでしょう。
━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月8日 第7回 花まつりコンサート 武久源造「イノセンス」
チェンバロ演奏 武久源造 共演 大西律子(ヴァイオリン)
場所 百観音明治寺
http://www.evam.ne.jp/meijidera/hana00.html
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◇企画展関連行事「「クントクル・ワシ神殿の発掘」展記念講演会」
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○日 時 4月15日(日)午後1時30分〜3時
○場 所 文化の森イベントホール
○講 師 大貫良夫氏(野外民族博物館リトルワールド館長・東京大学
名誉教授)
徳島県立博物館の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
http://www.museum.comet.go.jp/
━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホームページ update情報
音楽史/Oxford/第2部/ポリフォニーの始まり/俗語の歌
音楽史/Pelican/第一巻/西洋以外の音楽/日本/
室内楽の勃興・琴の音楽と日本の音階
数学史/Smith/第四章/アポロニウスとその後継者たち/
ペルガのアポロニウス・マイナーな著述家・ペルセウス
ニコメデス・ディオクレス・天文学者の貢献
語学/ロシア文学史/イーゴリ軍記/
「イーゴリ軍記」発見の歴史
「イーゴリ軍記」の中に反映された歴史的時代
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━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
暖かくなりましたね。四国はいうまでもなく、近畿でも桜の開花が宣言
されています。と言っても、私は花見という気分ではないですが。
随想でも書きましたが、広島、愛媛では地震がありましたね。私のとこ
ろでは震度4だそうですが、揺れている時間が結構長く、いつドンと来
るのか気になりました。何事もなくよかったです。
被害に遭った方は、大変でしょう。お見舞い申し上げます。
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■発行人:文責:相原寛彰 ■発行:相原基礎学習所
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