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漢文入門 48
それでは、いよいよ訳です。
「荘王は不思議に思って問うて言った。「私は徳が薄く、またこれまでに
そなたを特別扱いしたことがいまだなかった。そなたは、なぜこれほどま
で死力を出して恐れずためらわないのか」と。
それにこう答えた。「私は死に値する者です。前に酔っぱらって礼を失し
たとき、王は態度にあらわさないで堪え忍び、大勢の人々に暴露し恥をか
かせて死刑にすることをしませんでした。自分の受けためぐみが人知れず
与えられて表面にあらわれなかったからといって、目にとまるような働き
をして王に報いないなんてことは絶対にできません。腹わたや脳みそが泥
まみれになり傷を受けて頸の血を敵にそそぎかけようと常に願うようにな
ってもう久しくなります。わたくしこそが、あの夜纓を絶たれた者なので
す。」
こういうことがあって、遂に晋の軍を斥け、それがために楚の国は強くな
ることができた。これは、人知れずほどこした恩徳は必ず目に見えない報
いを得るということである。」
おおよその話は予想できたかも知れませんが、こんなお話でした。
やさしくない英語202
さて続けます。今回はこの２つの単語です。
BONIFACE
This word has become the smart word for an innkeeper or hotel
owner who is a genial and jolly host, as was the original Boniface,
a character in George Farquhar's The Beaux' Stratgem (1707)
YAHOO
In Gulliver's Travels, the Yahoos are a tribe of brutes having
the form of men and embodying all the vices of mankind. So, yahoo
is an uncomplimentary term designating a lout, a ruffian, a brute,
a degraded specimen of mankind.
インターネット関連企業の Yahoo の名は、これに由来すると言う話で
すね。
 
 
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初等数学史187
1000年から 1500年までのヒンドゥー数学史の中で、他に一人だけが目
立って優れています。それはバースカラ(Bhaskara)、一般にバースカラ
カーリヤ（学識あるバースカラ）(Bhaskaracarya)として知られるデカン
のビドゥール生まれで、ウジジャインで仕事をした人です。
バースカラは、主として、天文学、算術、計量と代数について著述しま
した。彼の最も有名な著作は、リラーヴァティ(Lilavati)、シュリーダラ
(Sridhara)のトリシャティカ(Trisatika)に基づく算術と計量に関する論
文です。この著作は、偉大な文学の擁護者である皇帝アクバル(Akbar)の
指示により、フィジ(Fyzi)によって 1587年にペルシア語に翻訳されまし
た。その書の中で、フィジは、他のいかなる権威ある書にも書かれていな
いリラヴァーティについての話を書いています。それはこんなお話です。
リラヴァーティというのはバースカラの娘の名で、占星術師たちによっ
て彼女は決して結婚しないだろうと予言されるのですが、バースカラは、
彼女の結婚のための幸運の時を占い、水の器の上に浮かぶ時の杯(hour
cup)を残しました。この杯には、底に小さな穴があいていて、水が少しず
つ入ってきてその幸運の時が来ると沈むように作られていました。しかし、
リラーバティは、自然な好奇心から、杯の中に水が上昇してくるのを見よ
うとのぞき込み、その拍子に彼女の衣服から真珠が落ち、その水の流入を
止めてしまいます。
それで、時が過ぎても杯は沈むことはなく、リラーヴァティは、決して結
婚しない定めとなってしまいました。彼女を慰めるために、バースカラは、
一冊の書物を書いて彼女に捧げこう述べます。
「私は、あなたの名の書物を書き、あなたの名を後世にまで残そう。なぜ
なら、よき名はもう一つの生命であり、永遠の存在の基盤であるから。」
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