やさしくない英語192

 さて、前回の問題です。

 TITIAN(黄褐色(の))
  この形容詞は、偉大なヴェネチアの画家ティツィアーノ・ヴェチェッ リオ(1477- 1576)の名前から作られました。Titianという言葉は、彼が塗 るのを好んだ髪の色、金褐色(auburn, bright golden auburn)や赤、赤み がかった褐色(reddish brown)などのように様々に描写される色を意味し ます。

 さて、今回からは、本の中に出てくる名前からです。先ずは、これです。

 BARMECIDE FEAST
  The Barmecides were a wealthy family in "The Arabian Nights". One of them invited a begger to a banquet at which he made a pretense of serving costly food. The beggar fell in with the joke and pretended to enjoy the nonexistent dishes. Finally, Barmecide rewarded him with a real feast. A barmecide banquet or feast is an illusion of plenty. Barmecidal means unreal.

 

漢文入門 38

 さて「于公決獄、未嘗有所冤」の続きです。

「太守竟殺孝婦、郡中枯旱三年、後太守至、卜求其故、于公曰、孝婦不當 死、前太守強殺之、咎當在此、於是殺牛祭孝婦、太守以下自至焉、天立大 雨、歳豊熟」

 読み下しておきましょう。

「太守(タイシュ)竟(ツイ)に孝婦を殺す。郡中枯旱(コカン)するこ と三年なり。後の太守至り、卜(ボク)して其の故を求む。于公曰く、 「孝婦死に當(トウ)せざりしに、前(サキ)の太守強(シ)ひて之を殺 せり。咎(トガ)當(マサ)に此に在るべし」と。是に於て牛を殺して孝 婦の冢(ツカ)を祭り、太守以下自(ミズカ)ら至る。天立(タ)ちどこ ろに大いに雨ふり、歳(サイ)豊熟(ホウジュク)なり。」

 それほど難しそうでないので、語句もやっておきますか。

  竟=結局  枯旱=旱天、ひでり
  不當死=死刑に該当しなかった
  天立大雨=「天または天の神が雨をふらせた」と解する人と「天候が 雨ふりになった」と解する人がある
  歳=とりいれ

 

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初等数学史177

 この世紀(15世紀)ユダヤ人の活動は、非常にわずかで、主にラテン 語からの翻訳で目立つぐらいです。ヤコブ・カファントン(Jacob Caphanton)(1439年までには没)は、恐らく、カスティリアの生まれでしょ うが、医学者で教師であり、算術について著述しています。イェフダ・ヴ ェルガ(Jehuda Verga)(1450年頃)、ユダヤ人の苦難に関する編集物で知ら れていますが、彼は、また、同じタイプの概論の著者でありました。

 15世紀には、他の国々でも数学の研究を前進させる散発的な努力はな されましたが、科学に関心を確立する以上の効果は全くありませんでした。 例えば、ホアン (Joao)2世は、非常な困難の末ポルトガルの王位につい た人で、学問、特に天文学と航海術とを高めようとして、リスボンにジュ ンタ・ドス・マテマティコス(Junta dos Mathematicos)を設立しましたが、 純粋な数学においては、優れた結果はありませんでした。

カルサディリャ(Calsadilha)やドン・ディオゴ・オルティス(Don Diogo Ortiz)のような少数の学者が、ポルトガルの航海者を助ける目的で地図製 作のような分野で応用数学を発展させようとしましたが、これがなされた ほとんどすべてであったでしょう。少し後、ディオゴ・メンデス・ヴィジ ィニョ(Diogo Mendes Vizinho)やトマス・トレス(Thomaz Torres)のよう な占星術師がいましたが、前者は地図製作学に関連すること以上のことは ほとんど知らなかったでしょうし、後者はホロスコープを描くことだけに 興味があったように思えます。

数学がポルトガルの大学で何か注目に値するものが目にとまるようになる のは、16世紀になってからです。

 

  
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